環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

企画展

「金箔瓦の系譜」の断片

本島知辰の「月堂見聞集」巻之二十二(享保十五年*1)の一節。 ○松梅院の庭中を掘ぬれば、金像の入し壺五つ六つあり、金の竹流しもありし由也、其外所々に少づゝ埋みたる金もあり、或人の説に、これは四代已前の松梅院の娘は秀次公の愛妾也、此時に拝領の物…

「金箔瓦の系譜」の都市

11月13日から12月12日まで広島城天守閣*1で開催中の「金箔瓦の系譜」は、昨年出土した金箔鯱瓦を中心に、関連する金箔瓦や城郭・寺院の瓦を見ることができる。 map:x132.459025y34.402253:hybrid:w450そこの展示品のひとつ、毛利氏時代の屋敷割をあらわして…

絵葉書向きの塔

県立広島大学 | 宮島学センター | 新着情報 | 図書館企画展『美(うるは)しき厳島 - 切り取られた姿に見る人々の想い -』を開催します。 という展示が29日まで開催されていて、近代に発行された絵葉書を中心に54点の資料を見ることができる。 そのうちの第二…

「描かれた広島城」と

先月の30日まで広島城で開かれた企画展は、広島城とその城下を描いた絵図や屏風やスケッチが並んだ「描かれた広島城」で、 それとは別に、5月29日から6月6日まで、第一層では金箔鯱瓦の展示もあった。 金箔鯱瓦を初公開 広島城 : 中国新聞 地域ニュース 大量…

「歴史の中の動物たち-あきたかた動物百科-」4 庶民文化の中の動物たち

近世以後の展示はそんなふうにまとまっていて、庶民の作り出したものに採り入れられた動物たち。絵馬*1だったり、人形*2だったり、引札*3だったり。 吉田の町の文化が意識されはじめて、俳諧*4が普及したり、『吉田百人一首』*5が編まれたり、吉田十二景*6が…

「歴史の中の動物たち-あきたかた動物百科-」3 想像された動物たち

架空の動物の意匠を目にするのは、主に寺院や神社。 建築部材の彫刻に獏*1がいたり龍*2がいたり。 現代の外の狛犬と異なる、木造狛犬*3や小さな笏谷石製のもの*4も残っていたり。 *1:旧浄円寺部材木鼻 *2:宮崎神社旧建築部材蟇股 *3:中世末・清神社木造狛犬 …

「歴史の中の動物たち-あきたかた動物百科-」2 武家にまつわる動物たち

2部。 中世からの動物、特に武威を示す強い動物たちが武士の身辺にデザインされていて、繋馬の絵馬*1や、肖像画の豹沓*2や、鷹の羽紋をあしらった瓦*3などがある。 縁起のいい動物も什器の意匠にとけこんでいく。鶴や鹿や龍や獅子。中世の磁器が大量に出土し…

「歴史の中の動物たち-あきたかた動物百科-」1 発掘された動物たち

吉田歴史民俗資料館で開催中の展示で、12月13日まで。 歴史の中の動物たち〜あきたかた動物百科〜<br>(10月31日〜12月13日) という具合に、はてなブックマークからの「ブログで紹介」リンクは便利だわ、という前置き。 4部*1構成の最初は、弥生時代…

かさねがさねかえすがえす

重ねて貼るときというのは、当然隠れても構わないから貼るもので。 上下の掲示物の内容が同趣旨であればなおのこと。 例えば放送局の駐輪場。 何日間かのイベント*1の期間は、社員駐輪場としては使えませんという臨時のお知らせ。 広島市公文書館入口にて、…

「甦る広島の遺跡」6 安芸国分寺跡

写真パネルの展示で、「吉川元春館跡」や「粟塚古墳の丘」などの、整備された遺跡が紹介されている。 それらに加わるものとして、安芸国分寺とその背後に発掘後の遺跡が広がっている。 平成20年度の事業として歴史公園の整備が行われる予定で、東西の築地や…

「甦る広島の遺跡」5 西条駅近辺

山陽本線の西条駅あたりは、山陽道の宿場町としての長い歴史があって、「四日市」の宿場名は天正15年*1の秀吉滞在に遡る。 駅の正面に、「四日市宿の今むかし」という説明板とともに「国際ロータリー創立100周年記念 西國街道四日市」のプレートが設置されて…

「甦る広島の遺跡」4 広島市の遺跡

というふうに、せっかく発掘調査報告書があるならば、こうやって素人が使ってみないことには意味がなかろうと思われ。専門の人達が使うだけでは活用とは言いがたいので、半ば強引な使い方をしてみたりすることもある。 さて、展示されていた広島市の遺跡のう…

「甦る広島の遺跡」3 備北の開発

三次は広島県内の遺跡の約3分の1が集中しているそうで、 だから、何の気なしに撮った風景が遺跡の写真として使えてしまう。 風土記の丘の北口を出て、神杉駅に向かう平地は水田が広がっている。三次市街地に向って流れる馬洗*1川に、国兼*2川と美波羅*3川…

「甦る広島の遺跡」2 備後南部

「芦田川流域の古墳」と題して二つの古墳が代表として挙げられていて、福山市加茂町の「尾ノ上古墳」は古墳時代前期、福山市駅家町の「二子塚古墳」は後期。どちらも大型の前方後円墳。 また、「埴輪」の紹介には「千田*1平ノ前*2古墳」が採り上げられていて…

「甦る広島の遺跡」1 動物さがし

日数が過ぎてから展示構成を思い起こすよすがになるのが、あれこれのプリント。 ひとつは、展示品の写真を5×5マスに並べて、見つけたものに丸を付けてビンゴ*1を完成させて、さらに特定の直線上に共通する時代や材質を答えるもの。 もうひとつは、展示室の…

「甦る広島の遺跡―ひろしま歴史はっくつ―」

県立歴史民俗資料館の現在の企画展が「甦る広島の遺跡」。 公式ページ内に展示構成と展示品の写真がいくつか。 期間は、1月23日から3月22日で、始まった頃の新聞記事がこちら。 「甦る広島の遺跡」展 三次 - 中国新聞 地域ニュース その記事では「554点の出…

「兜の造形美展」

今年の初めに「新春書道展」を見た時に立ち返ったような感じで。 そして今(年末年始は休みだけど)、広島城で開催中の展示が 「兜の造形美展」。 期間は平成20年12月20日から平成21年2月15日。12月29日から1月2日までが休館日。 鎌倉時代から始まって星兜・筋…

「宮島の魅力」6:砂防庭園

展示と共にVTR「厳島の防災を考える」も流れていた。たしか。 高潮や土石流など、何度も風水害にあってきて、最近だと登山道の「大聖院ルート」が不通になってそれの復旧があったりした。*1 ことに昭和20年の枕崎台風による被害が甚大で、18000立方メートル…

「宮島の魅力」5:動植物の宝庫

神社の西、水族館のさらに先が大元で、大元川を渡った先にトンネルがあって、そこにある注意書き。 これより先は、広島大学の教育・研究のための施設です。 この地域は、自然公園法・文化財保護法により保護されています。 自然観察の場として利用する場合を…

「宮島の魅力」4:近代の開発

そして近代。 明治30年に山陽鉄道の宮島駅が開業。(現在のwikipedia:宮島口駅)。 以後、国際的にも知られる観光地に変化した。 大正昭和の宮島を伝える代表的な展示品が、「宮島ホテル」関係の資料。 具体的には、 宮島ホテルの歴史 青写真など展示中 宮島町…

「宮島の魅力」3:門前町

大雑把に分けて、フェリー桟橋から厳島神社までが東町、その奥の大聖院や大願寺周辺が西町。早くに人の集住したのは、御手洗川や滝川の注ぐ西町の方。 新聞記事にもあったように、実物大に複製された『大願寺所蔵厳島絵図』*1が壁一面を覆っていた。 その絵…

「宮島の魅力」2:神社の木材

神社に関係する展示では、いろいろな形態の平家物語、中世の厳島神領関係の文書のほか、近世の建替えの際にその役目を終えた古い柱が何点か。回廊の丸い柱や祓殿の八角形の柱。 実際に島ですぐ目につくものだと、宝物館の表に出ている大きな木片があり、これ…

「宮島の魅力」1:神社以前

その展示から、こまぎれにいくつか紹介しつつ、関係ありそうな写真も載せつつ。 厳島神社の創建は推古天皇の端正元年云々、は平家物語でおなじみですが、それはそれとして。 古いところでは、御床浦、大川浦、須屋浦などの海岸で出土した品々があって、縄文…

「世界遺産・宮島の魅力−発進!広大の宮島学」

そしてこっちは県立ではないほうの広島大学(西条の)。の学生会館。 こちらでこの夏開催されていた展示が、 第2回企画展『世界遺産・宮島の魅力−発進!広大の宮島学』 で、概要は上のリンク先をどうぞ。 その展示を紹介する新聞記事は、7月初めに はてなブッ…

新着情報を

ブックマークしていないからといってその記事を見ていないわけではなく、 たとえば前項のような情報なら、県立広島大学 | 新着情報をRSSリーダーに登録して一覧するわけで。 その中から記事を選んでブックマークすると、 はてなブックマーク - 県立広島大学 …

「海老塩浜」2 倹約生活

前項が1として*1。 展示された古文書の一つ、「家法」は天保4年1月に書かれたもので「五年間に一家が守るべき倹約の内容を、光禅寺(旦那寺か)と一族に誓約する内容になっている*2」。 食事についての倹約としてこう書かれている。(写真はイメージ) 毎日朝粥…

県立文書館所蔵「佐伯郡海老塩浜・山中家文書」

『藝藩通志』に海老塩浜村の故家としてあがっている山中家。「先祖孫右衛門某、山中鹿之助幸盛が女を娶り草津村に住す、裔孫、海老に移」って塩田経営をするようになった。 その吉和屋山中家の古文書を紹介した展示が県立文書館で開かれた。 期間:平成20年6…

「被爆建造物の声なき証言」

一方、広島市立中央図書館でも被爆建造物に関する展示があり、期間は7月29日から8月17日。 展示内容については図書館のサイト内に http://www.library.city.hiroshima.jp/info/topics/0807syogen.html 資料目録のPDFもある。 被爆建造物と当時の被害 爆心地…

「被爆建造物は語る」

場所:広島平和記念資料館地下1階展示室 期間:2008年7月24日-12月15日 ここの企画展はいつもパンフレットが充実の内容で、只で貰ってしまっていいのかいなというくらいのページ数で。 まあ、資料館のサイトで過去の企画展の資料が見られるので構わないので…

「吉川広家展」

ぎりぎり会期中、か。 場所:吉川史料館 期間:3月13日-6月15日 展示資料:全期間あわせて33点 関ヶ原前後の文書がいろいろあって、まさに渦中の人 「徳川家康書状」慶長5年 「黒田長政書状」慶長5年 「吉川広家書状案」慶長6年 8箇条にわたる申し開き 毛利…