環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「縮景園周辺建築物等美観形成要綱」

頼山陽居室の向こうに江波皿山と厳島が見える、という遠くの話ではなくて。
昭和59年発行の『縮景園史』の頃から既に

それは園の周辺に高層ビルが相次いで建設されるようになったことである。現在までのところ関係者の協力を得て植栽修景を行い、景観に及ぼす影響を最小限とするよう努めているが、いずれにしてもかつての借景が失われることは残念ながら事実であり、修景のための巨樹の植栽は、縮景の名にふさわしい微妙な結構の調和を崩すおそれが生じているのである。

と、周辺の風景の変化の激しくなってきたことに触れている。
広島城天守閣からの眺めがいまいちなことと同様、場所柄やむを得ない成り行きではあるのだけれど、城と違ってこちらは借景が売りの名勝だから、その対策は多分急務だったろうと思う。
10月4日施行の「縮景園周辺建築物等美観形成要綱」は広島市ホームページ内で見られる。
それに関連する中国新聞の記事が10月10日・11日・12日と続けて載っている。という現状。

    1. 縮景園周辺の高さ制限決まる '07/10/10  地図付き
    2. 将来は高さ規制の強化を '07/10/11  縮景園からの眺望の写真付き
    3. 縮景園高さ制限で業者意見書 '07/10/12

記事中に、「「縮景園平和記念公園とともに市に2つしかない国名勝。」とあるので、「広島県の文化財」からそれぞれの紹介を見てみよう。

おや、「濯櫻(たくえい)池」の誤字にこんなところでお目にかかることになろうとは*1

*1:意地悪