環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

こっちの水は錦川

岩国市の白山比竎*1神社の境内に錦川水神社が鎮座している。
楼門の手前で参道に向き合うように建つ。
その標柱には「恭仰神徳 頓謝水恩」の字句。
その由緒沿革を

御祭神 弥都波能売神
 岩国市を貫流する錦川は古代より優れた水質と豊富な水量によって近代産業誘致の原動力となり一面天下の奇橋錦帯橋によって観光面に於ても岩国市今日の繁栄をもたらしたものであるが近来世情一般に動もすればこの偉大な水恩に対する感謝の念薄れつつ有るを愁へ岩国市観光協会会長坂井正夫氏が発起して神社を建立して永々錦川の守護神として崇め水恩に感謝すると共に岩国市永遠の発展を祈念すべし昭和四十九年十一月十日竣工せしものにて偶々前年第六十回伊勢神宮式年御遷宮に際会し神宮の古材の一部の御分譲を得て当白山比竎神社境内に建立せしもので有ります。   以上

と記している。句読点なしで立板に水の如く読む、ということにして。

*1:口+羊