環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「宮島の魅力」3:門前町

大雑把に分けて、フェリー桟橋から厳島神社までが東町、その奥の大聖院や大願寺周辺が西町。早くに人の集住したのは、御手洗川や滝川の注ぐ西町の方。
新聞記事にもあったように、実物大に複製された『大願寺所蔵厳島絵図』*1が壁一面を覆っていた。
その絵図以前では文禄4年の「抱屋敷町割書立」、江戸後期では「天明三年正月町絵図」「文化改元三月東町軒別間尺書」などがあって、門前町の展開をたどることができる。(詳しくは厳島信仰事典 (神仏信仰事典シリーズ)の「厳島門前町の形成と展開」へ。)
そのほか近世の文献となると、門前町の形成によって賑わう様子を伝える地誌・紀行がたくさん物されていて、宮島参詣続膝栗毛・滑稽道中宮島みやげ・芸州厳島図会・厳島道芝記などが展示されていた。

*1:元禄14年