環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

白水山勝福寺


武田山の山裾、安佐南区祇園五丁目の白水観音堂。
昔の南下安村で、北隣の大町村の境に近い。現在では北の丘陵は祇園北高校に、西隣の丘陵は広島経済大学になっている。

山林を背後にして観音堂と鐘楼が見え、登る途中に御水堂があり、蓋のトタンは白い。
かつてこの地にあった池に湧き出た白い水が皮膚病を癒すという信仰を集め、同地に観音堂が建てられる。
文政期『藝藩通志』の絵図に「白水観音」と記される。由緒書きを見ると、その後の天保14年に白水山勝福寺を名乗ったとある。
治ったお礼にと奉納された鯰の絵が掲示されている。