環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

昭和9年の明治節

高松宮日記〈第2巻〉
高松宮日記〈第2巻〉
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高松宮 宣仁
中央公論社
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昭和9年の11月01日、29歳の宣仁親王海軍大学校に入学。その直前に広島・島根・鳥取・京都を巡っている。

2日 広島大本営跡・泉邸・宮島
3日 宮島・三次・志学村・三瓶山
4日 物部神社・太田農学校・出雲大社・日ノ御碕神社
5日 松江・美保ヶ関・米子・瓊子内親王墓・洞明院
6日 名和神社・船上山・鳥取二条駅
7日 桃山両陵等陵墓・有栖川宮家歴代墓所


11月3日(明治節)は厳島神社参拝からはじまり、対岸に渡って9時5分発。

(略)一行は小林と清水、石川、とみ。
可部一〇一〇(宮島より  )、吉田一一一三(宮島より三八哩)、一二〇〇三次着、町離れの尾関山公園で弁当をたべた。一三一二仝所発(宮島より五四・四哩)、(略)
高松宮日記 第二巻』


展望台のそばに石碑があり、前面に「高松宮殿下 同妃殿下 御成所」、裏面に「昭和九年十一月三日 高松宮附別當石川岩吉*1謹書」とある。
その後島根に入るが、島根県知事*2は三次まで出迎えに来ていて、「四時から三瓶山へ登る。かなり急な道で石川も福邑知事もフーフー*3云ふ」という場面に名前が出ている。

*1:wikipedia:石川岩吉1875-1960

*2:wikipedia:福邑正樹1887-1974

*3:踊り字「〳〵」