JR山陽本線大野浦駅を出て右手、今川了俊の歌碑と「廿日市市大野地域観光案内図」が並んでいる。
石碑では
おおのうらを
これかととえば
やまなしの
かたえのもみじ
色に出てつつ
という仮名遣い。
参考として『藝藩通志』(文政8年)*1巻百四十八では
おほのうらを、これかとゝへは、山なしの、かたえのもみち、色に出つゝ、
となる。
観光案内図は南の大野瀬戸を上に置き、対岸の宮島を左上に載せつつ、旧大野町域の海岸や山並みを描く。山陽自動車道(広島岩国道路)よりも奥の山間部にベニマンサクの群生地が広がる。