環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

弥山仁王門跡

二王門  金剛力士、二駆を置く、是弥山十五町目なり、是より上は、未時後ハ、登るべからず、
藝藩通志』巻十五

という弥山本堂の入口にあたる仁王門。今は礎石が残るのみ。平成16年の台風により倒壊し、仁王像は大聖院の霊宝館*1に収められた。
人と神々が共に生きる島〜宮島 神社仏閣:02 人と神々が共に生きる島〜宮島 神社仏閣:02 人と神々が共に生きる島〜宮島 神社仏閣:02


厳島図会』には、仁王門前で参詣者が腰掛けてお茶を飲むなどくつろいでいる様子が描かれている。

距離が「十五町」というのは、大聖院のある谷を通るルートを指し、その谷を登りつめて鞍部に達した所に門が位置する。そこより西の大元ルートなども仁王門から本堂・山頂に通じる*2。案内図の山頂付近はよく触られるのだろうか、線がすりへっている。

*1:http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20080429/1209474660

*2:東の紅葉谷やロープウェイとは反対側