環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

横川胡子神社の「獻」

そんなふうに、毛筆で書きやすい形や石に刻みやすい直線による「獻(献)」の字が各所にあって、「獻」の規範的な形を元にしての一回限りの行為が積み累なっている。ことさらに珍しい形を集めようとしなくとも、最近刻まれたような「献」を除けばどれも違う形。

横川胡子神社の手水鉢の「奉獻」は「鬲」の上部がくっついていて「はしご高」のような略し方。

石燈篭での「獻燈」は隷書が使われている。燈籠の意匠に合わせて書体が選ばれたとすると、安神社の琴柱型灯籠(http://d.hatena.ne.jp/kanototori/20100325/1269535427)に篆書が使われているのと似ている。