環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

船渠の階段

歌碑の道路向かいには、錆の色が染み付いた石積みがある。8段ほどの階段の中ほどに定礎板が見える。

「造船船渠 起工 明治四十一年十一月 竣工 明治四十四年三月」とある刻字で、この石積みがその船渠の一部だとおおよそ見当がつくけれど、さらに詳しくは傍らの石碑「造船船渠記念碑由来」の説明文を読むことになる。


船渠の使われていた期間は明治44年から昭和46年で、新工場建設にあたって記念碑として残したのが平成5年。「船渠側壁の石をそのまま用い、渠底に降りるための階段部分を再現したものです。」