環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

岩海の地蔵堂

小田のうち、戸坂との境に近い方が「下小田」で、東に松笠山がせまり西に太田川が向きを変えようとする直前。

堤防上の「高陽中央通り」ではなく山に近い道に面して「道教地蔵堂」があり、松笠観音寺への参道の入口になっている。

小田村の『国郡志御用につき下調べ書出帳』に「岩海」にある「地蔵堂」として載っている。「右ハ松笠江道教エニ而御座候」とあるように「みちおしえ」で道しるべの意。
参道に入ってすぐ芸備線の「岩海*1踏切」を渡る。

『物語・松笠観音寺』*2に「昔、この地蔵堂の上で「小田石」を産していて、その石を搬出するために参道が使われ」(p184)とあり、昭和8年の『口田村史』から下小田に石工が多いことも引用されている。。

*1:いわみ

*2:新中瑛亮.2000