環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

倉稲神社跡

本現寺川近くの上佐々井、路傍に椿が一本立ち、小さな石垣の上に五輪塔などの石塔がびっしりと並んでいる。


狐ヶ城の案内と同じように、木製の角柱は昭和53年の設置。「御祭神」など書かれていた面はほとんど剥れている。

『ふるさとめぐり 伝説を訪ねて』(八千代町.1992)に「倉稲神社」の項があり、慶応2年創建時の棟札の文面が掲載されている。角柱が真新しい写真もある。
倉稲神社の鎮座していた時期は明治41年までと短いものの、創建以前から大木と五輪塔のあった場所ということで、元の姿に戻ったとも、臨時に神社としての役目を果たしたとも、言い方はいろいろ。

ここも含めて佐々井村の小祠は佐々井厳島神社に合祀された。