環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

昭和橋のあった道

現在の県道272号は「新昭和橋」で八幡川を渡る。

府中大川の土手上を県道が通っていた頃は「昭和橋」が八幡川河口にあった。さきの参拝記で、参詣道の石碑を過ぎた後で通った所。

此橋こそ前に述べた河川大改造の際、八幡川の水路を埋め立てたる爲、之が水を此の橋下をくゞらせて、府中大川に浸がす新に出来た鐡筋コンクリートの斜過の橋である。

昭和7年の『藝州府中荘誌』時点での一番最近の大事件は大洪水であったから、それからの復旧や河川の変化は村の最新の事物をもたらしたきっかけでもあったようだ。


その橋が今は無く、たもとの歩道が行き止まりの状態で塞がれているという微妙な痕跡の残り方。