環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

万葉の里

「万葉の里」を冠しての観光振興をすすめた倉橋町(現呉市)は、万葉集の「長門島」が当地に比定されることを根拠とする。その考証は香川南濱らによる*1

万葉集中の当該の歌を石碑にあるいは説明板に載せて古代の雰囲気を盛り立てる。いかんせん確実な古代の遺物や遺構が大々的に喧伝できないうちは文献の紹介をたっぷりする必要がある。

先の『日本國事跡考』のように、原典の表記をなるべくそのまま載せるのが雰囲気づくりに良いのだが、万葉仮名をそのまま使うか、それを漢字仮名交じりの和歌に改めるかで印象が変わる。

それとは別に「万葉の里」が篆書体で刻まれていても古代日本っぽさとは離れる。