碑文では「梗概」の「概」が「槩*1」に近い形。 要素が三つ並んで窮屈ということもあるし、「梗」に続いて木偏の字が並ぶというのも窮屈であるし。 そのあとに「繋」があって、右下に「亦」があったりと、ひとつところに転々が集中していたりする。 *1:「既…

碑文を一通り抜き出してみて、現行字体と一番かけ離れていたのが「便」。 逆に言うと、ほとんどの字は読みやすい形で面白がりにくい、ということ。 「便」の要素を分けてみると「イ」と「丙」と「攴」。 人を鞭打って使役する義*1。 *1:『字統』から

全文の中で何文字か出てきた「益」。 現行字体の「益」に近いのでそのままで表示。 天満宮の「満」も旧字体の「滿」とは違って、右下は「雨」。 現物の写真を示せれば、まあいいかと。

全文を載せてみますが、ちゃんと忠実に字体を表示できるかどうか。 矢野の地勢と産業 廣嶋城東三里有村曰矢野屬安藝郡丘陵圍三面隔陵南有吳軍港地夷土沃有川宜灌漑有鐵路便交通戸富家給沿川人煙稠密為閭市其民農商相半商家專製髢其産年加鉅額販路延及海外諸…

矢野駅の向い、または尾崎神社の麓。 「髢之碑*1」と「戦役記念碑」と「甘藷之碑」が並んでいる。 大正四年建立の髢之碑は当時の県知事寺田祐之の題字。 「髢」の配置は「長」が左半分、「彡」が右上、「也」が右下。 石碑全体の拓本が郷土資料館で見られる。…

髪を染めたり油を落としたりで川の水が欠かせなかった立地条件。 矢野駅のすぐ東の宮下*1川と、さらに北の矢野川に残る洗い場跡。コンクリートの台が二本。 写真は駅の近く、極楽橋の下。この橋が新しくなったのが平成11年3月。 *1:みやげ

場所：広島市郷土資料館 期間：平成20年1月12日 - 4月13日 主な展示 かもじってなあに 安部玉腕子『当世かもじ雛形』(パネル) 材料の人毛・動物毛・人造毛 かもじの里「矢野」 かもじの里マップ(パネル) 北尾土取場跡採取の細末土 輸出用包装紙 第五回内国勧…

自由通路の北口に、階段とエレベーター。 全体が黒いのは、先の「整備だより」に、 デザインは、現代的かつシンプルな中にも矢野の歴史を取り込んだものになります。矢野の代表産業であった「かもじ」の曲線や、古い町屋のイメージを取り込んでいます。 とあ…

矢野駅前の「矢野駅周辺整備だより」は、「平成18年11月 安芸区土木課」のもの。 「"平成20年春" 南北自由通路と新駅舎供用予定！」とある。 前項で「東西」と書いたのは、「南北」の間違いだと気付く。という、土地勘の無さが露呈。 地図で確認。どちらかと…

JR呉線矢野駅は駅舎の工事中。 東西の自由通路を設置しているのでホームの上に、左右に進展が見える。 この写真は2月のものなので、当然今の様子とは異なる。

「福山駅前広場整備工事(地下送迎場)完成イメージ図」が右に。 その断面図と地下の送迎用駐車場の配置図が左に。 昨年の11月に撮ったものなので、今は違う風景でしょうか、多分。 選挙がらみのニュースでも見てれば映りますかね、多分。

そのロッツの入口に貼られたポスター。ガラスに反射して自分の姿が写っているような、いや、いない。 そのポスターの呼びかけるのは、 福山城遺構の石垣を活かした水辺公園を！ http://www.sannomaru.com/ishigaki/ という、駅南口のこれからについて。

前項を書いた時点で、 「はてなの茶碗-[文字] 弘道館」http://d.hatena.ne.jp/funaki_naoto/20070504#p1 を既にブックマークしていたことをすっかり忘れていました。OTZ。 嘉永に阿部正弘が開いたのが誠之館で、それ以前、阿部正倫が天明六年*1に開いたのが…

誠之館の「訓戒之語」に記した署名は「阿正弘書」とあって、「弘」の「ム」が「口」の形なのが壮年の頃の筆跡の特徴なのだそうな。 一方、徳川斉昭揮毫の「誠之館」扁額は、「之」の字の終画がうねうねしている。 徳川氏は「源朝臣」でも阿部氏は「阿部朝臣…

阿部正邦の書「高き屋に*1」の和歌に始まる歴代藩主の書画が並んでいて、絵では東方朔や白鷹など。 10人の藩主は順に、正邦・正福・正右・正倫・正精・正寧・正弘・正教・正方・正桓。 それぞれの関係を系図で見るにはwikipedia:阿部氏 (徳川譜代)を。 福山…