環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

消防署と公園

宇品東二丁目の南消防署宇品出張所は宇品第一公園と隣接していて、 「放水マト」や「土のう用土砂」などを説明板とともに設置して防災を呼びかけるスペース。 こんもりとある土盛りは草に覆われていて、これに無造作に木が生えていたら古墳と見まちがえそう…

消防団の字

市町村の中の大字単位とか、またはそれより細かい区分で消防団がある、という規模で。 その属する市町村が変わった場合、表札は上書きされて、例えば「呉市消防団 倉橋南分団」というふうに板が打ち付けられる。 同様に音戸南分団の屯所も表札が切り替わり、…

高須バス停前の

音戸町の高須バス停の近く、道路の落ち合う角地に石碑が立ち並ぶ。 左端には「寄贈 消防車」による「森野尚」氏の記念碑。 右手には「松浦翁之碑」中央には「県知事賞受賞」の記念樹。

消火栓の蓋

神社の脇とか、校庭の隣とか、要所要所に設置される消火栓。 そんなに大きくない蓋なので、その周囲を黄色く縁取って目立たせる。 さらに蓋自体を赤くするとさらに目立つ。

火を忌む

千光寺公園内にも各種の防災看板が見え、寺内であれば文化財に火気を近付けないことが大事で、 山上の人気のない岩場では擬人化した樹木が体の焼かれるのを憂え、 赤い文字のみで強調の看板は「緑を守ろう」と。

火焔の強調

その器具庫の隣には火の用心の看板があり、街中だからか火元として描かれるのはフライパン。立ちのぼる火炎はヒゲを焦がさん勢い*1。 西国寺などになると山火事注意の看板が多く、奥行のある山並みに黄色と赤の炎。 街中が猫なら山中は熊となる。 *1:髭は描…

いなりバリアント

赤い鳥居には木目鮮やかな板に「芝守稲生神社」とあり、 社殿側面の器具庫には「芝守稲成神社器具庫」とある。 変換しようとすると「稲荷」より少ないと教えてくれる*1 そんなふうに表記が複数あれば、振り仮名がなくても「いなり」の読みが確定したりする。…

省スペース石造物

芝守稲生神社は周囲が道路の小さな境内。 枝葉は民家に触れるほどに繁茂しつつ、 根本に置かれた文政三年の手水鉢は細長く納まる。 手水鉢に「奉献」とあるのに対して、正面の同様の石には「線香建」と用途が示される。

四角と丸と

艮神社はロープウェイ乗り場に隣接しているので、 外観が新しくなっていることもあって、「艮宮御供水」とあっても、乗り場の水飲み場のように馴染んで見える。

艮神社の亀

尾道市長江の艮神社の手水鉢もまた大きな石で、荒々しい表面を持ちつつ、その周りは平たい石で囲まれる。 きっちり並んだ柄杓を前に、霊亀の口から注がれる水。

すすいだ瞬間垢が離れる

東土堂町の吉備津彦神社の手水鉢には、前面に大きく「垢離」と。 深く刻まれた筆画にかすれもあり。 ぴったりとじた蓋もあり。

滴らない水面

蘇和稲荷神社では手水舎を構えて整然とある手水鉢。 なみなみと水をたたえる周囲に蛇口は見えず、 下にひっそりと水管が見えるのみ。 前面には「漱盥」の二字。すすいだ瞬間鞠躬如と*1。 *1:オチ

難波神社の手水鉢

吉田町は郡山の東にある難波神社。 国道54号から階段を上ると木々に囲まれてひっそりとした境内。 ここの手水鉢もまた石の背後に蛇口が追加された形で、石自体は「御大典記念」として「大正四年十一月」に寄進されている。 正面前段に横書き*1で主題を、右側…

常盤神社の手水鉢

それらの施設を経て、神社の横を水路が抜ける。境内との行き来に鉄の橋がわたしてあり、 水路に隣接して手水鉢があり、水道の蛇口を備えている。 正面には「奉寄進」などの字が斜めに配され、側面には「文久元年辛酉八月」とある。蛇口の年号ではなく。

常盤神社の谷

map:x132.622018y34.628935:hybrid:w450 八千代町の常盤神社は南北に細長い谷間に位置していて、 背後には苔むして土の溜った堰堤が並んでいる。 さらに上方に新しい堰堤が白く目立つ。(昨年三月の写真)