環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

目の前の赤瓦

「まるごと博物館」の展示の中に「西条の赤瓦民家」もあり、この地域の特徴的な景観をつくる「来待石」 による赤瓦の解説とともに実物例として鬼瓦が展示されていた。 これもまた街の風景として難なく目にするものであるけれど、手に届くところに降ろしてあ…

広島駅前旧通路の案内

工事の進む広島駅南口。工事エリアがタクシープールにも広がる前、 駅ビルに沿って東へマツダスタジアムへ向かう道沿いの壁に案内表示があった。 マツダスタジアムへの方向を示す以外の案内は、すべて駅入口に近い方向にある。コインロッカーありお手洗いあ…

遺棄の防止

ロッジに隣接する利根資料館の正面に平成6年寄贈の錨が柵に囲まれている。 柵に取り付けられた動物遺棄・虐待禁止の看板は江田島市になってからの比較的新しい物。猫の写真もまだ褪色なく(3年前の写真)、遺棄などの強い言葉とともに目を引きつける。

平和大通りの地蔵

先の案内図でいうと「J」の緑地。 ライトアップされた街路樹を背にして西向きの地蔵堂がある。 大通りの一部であるが、地蔵堂のまわりには特に町内会が「地蔵さんのまわりにごみ・その他不用な物をおいてはいけません」と注意書き。不法投棄なのか無断駐輪な…

塔の公園

公園の利用上の注意に「鉄塔にのぼってはいけません」という箇条がある。 オーヴィジョン海峡ゆめ広場のご利用について | 下関市 実用の鉄塔ではなく、北前船の帆柱をイメージしたというモニュメントの鉄塔のため、登りやすそうに反り返っている。台座近くの…

交差点の上の耳観音

環状交差点ができる前からの道は、寺山の南麓に沿って今の交差点あたりまで来たところで民家や田畑の間を縫う坂道になっていた。 道を見下ろすように立つ、プレハブ小屋のような観音堂は「耳観音」。その解説は道路脇に大きな看板になっている。 「本尊 大石…

転々と記念碑

岩国駅西口ロータリーにある平和記念碑は8月14日の空襲の慰霊のためのモニュメント。 街路樹を背にして駅舎の方を向いた像(乙女の像)が手を合わせている。 bkss.co.jp駅前広場の再開発によって現在地に移ったもので、移転の変遷も台座に表示されている。

イザナミの背後

ライトスタンドの隣の「やまの景」に、全期間を通して姿を見せた「イザナミノミコト」と「三段峡」「雄橋(帝釈峡)」。流水の付近を除いて、小山の上の芝生も散策可能なので、背後から眺めることもできる。古墳のように、比婆山のように。

猫と熊のシルエット

広島県立歴史民俗資料館のある、風土記の丘。山林の中の古墳群は見学コースが整っているから山道を歩くほどの準備がなくても隅々まで廻ることができる。 しかし山を切り開いて木々に囲まれた環境には違いなく、クマの出没により注意が呼びかけられることもあ…

山神の鳥居

直線だけで記号的に表された鳥居は単純化したものであって必ずしも神明鳥居を意図してるわけでなくて複雑な様式の鳥居の所在も表す。 現物の鳥居がさらに直線と突出を強調したものだったりすると、ニセモノとは言わないまでもミニチュア感が際立つ。写真は吉…

蜂が峰にも行くバス

和木町のコミュニティバスのバス停にもハチのキャラクターの姿があった。それを見たのは平成24年。改正されてすぐの時刻表が貼り付けてあり、それ以前からあった説明や路線図はとくに見せなくてもいいという判断のようだった。 www.town.waki.lg.jp現在も和…

本通駅西口の彩り

シャレオの出入口は東西南北各通りに多数ある。 その中の階段の一つ、アストラムライン本通駅改札に最も近いのがこちら。地上は本通商店街を繋ぐ横断歩道の角にあたる。横断歩道中央には本通電停が接する。人の行き来が頻繁な場所だけれど、狭い。 その階段…

紫の水面

さとの景には花田植の牛が黒黒とした身体を花に埋めている。鉄人と原爆ドームと大鳥居を背にして。 最奥の、やまの景むかって左は三段峡の景を題材とした庭。紫と白の花が水流をあらわす。

花の海の灯籠

同じく海の景をあらわすモニュメントに、瀬戸内の港を照らす灯籠の作り物がある。額や火袋から花が溢れる。 鞆の浦や蒲刈そのほか港町を連想させる。

花の鳥居と芝の築山

はなのわのメイン会場の中心軸、「ひろしま百景花壇」の最前列は「うみの景」。長方形の花壇の中をジグザグに進む。 厳島神社の大鳥居のミニチュアが赤々と立っている。その周りを「能美島」「倉橋島」の札の刺された芝生が波打っている。現地に行けない分、…

白いロゴの配色

入口脇東側に木材の板壁があり、「ひろしまはなのわ2020」のロゴマークが白く塗られている。 hananowa2020.com ここでは木目に映える白だけれど、淡い赤青緑のグラデーションによる配色が決められている。こういった県全体にわたるイベントは、瀬戸内海と中…

看板の柱なら接近しすぎない

こちらは平成28年の広島駅南口。現状と違う構内だったのはたしかだけれど、もはや今のどこにあたるのか分かりにくい。 人通りの多い空間で、四面をイベント看板にした柱が立ちはだかる。 県立広島工業高校の建築科と電気科による「2016ひろしま総文」と、イ…

緑の中に低く

「朝」の台座には昭和54年の銘がある。 駅北口が一新される前の、ロータリーに植栽が多かった頃は、今より低い位置に像は立っていた。周囲をぐるりと間近に眺められる立地と異なり、「朝」という台座の字が見える位置が正面であることが強調される。昭和らし…

朝を夜照らす

広島駅北口のモニュメント「朝」は圓鍔勝三の作品。白と黒の台座に金色の像が北に向かって舞う。 下の段の台座の角角に照明があり、下から像を照らす。像に直接光を当てているわけではない様子。

横断園児の配置

横断歩道脇に立つ、横断旗入れに人型の看板の付いた標識が各種あり、通学通園路に使われる横断歩道のため、運転者に注意喚起。 置かれる位置は色々で、信号機よりも内側にあって横断歩道に乗っかることもあれば、電柱などより外側にあって歩行者を塞がず、接…

役所の文字と現市章

庄原市役所正面にある「庄原市役所」の碑は、横長の真っ白な石に若々しさみたいな主張があるような気がする。字に色がなくても凹凸の深さが読みやすい。 現在の市章も刻まれている。 www.city.shobara.hiroshima.jp 若葉色の「し」が山吹色の球を包み込むと…

庄原市の意匠

路上のマンホール等の蓋のデザインには、川の流れと対の鮎。 初代庄原市章は、左右対称に三角形と弧の組み合わせで「庄」を図案化。 強いて言えば、どちらも前に上に進む動きが感じられたりする。

東館に残る物

新しい建物が東館で、新館と呼ばれた方が西館となり、ようやくバランスがとれた感じ。 東館の場所に「本館」建物があった頃から、相生通りに面した壁面に「鈴木三重吉生誕の地碑」のモニュメントが設置されていた。この東館にも同じように壁面に取り付けられ…

壇の下は森の下

隣に阿弥陀寺跡があったこともあり、八幡の境内にも五輪塔や地蔵が並ぶ。 階段の下の道路近くの「ひげ地蔵」の説明板は「森の下町内会」による。

観音の看板としての観音

熊野町のゆるぎ観音は町の北部山中に開かれた霊場。 kanototori.hatenablog.jp ゆるぎ岩をとりまく石仏群とは別に、近年安置された観音立像は駐車場から霊場への入口の目印となる。 一帯が町の文化財に指定されていることを示す角柱や、郵便受けを使ったアン…

上原橋を向く仏像

稲荷や観音への道の途中は寺山墓苑。そこから山頂への分かれ道もあるので、麓からも目立つ立像は分岐の目印のよう。 建立年は新しく、台座背面に平成19年10月吉日の刻字がある。勝圓寺の「圓」の中の「員」上部は「ム」の形をとる。

門の紋をくぐる

大楠の奥、拝殿の手前に立つ神門でも折敷に三の字の紋を見上げる。ただここでは菊の紋の方が中心を占める。 扉に浮き出ているのも十六弁の菊。

松尾神社の狛犬

階段の上、松尾神社神殿の壇には狛犬が控えている。 どうも台座と像の質感がちぐはぐだが、台座の紀年銘には享和2年の奉納となる。石灯籠よりもふた回り新しい戌年にあたる。 正面の紋はぼんやりした線だけど立葵か。

猿猴橋モニュメントの鷲

鷲の絵や像の場合、小さく佇んでいる姿よりは、大きく翼を広げて飛ぶ姿または飛ぼうとしている姿が見栄えがいい。 広島駅前の猿猴橋たもとには、大正時代に親柱にあった鷲の像が復元されたモニュメントが立っている。元来のものは金属供出で撤去されてしまっ…

ゴンドラの麓

クイーンズタウンのkiwi &birdlife parkはロープウェイの麓駅手前にある。 行った時は時間外で園内には入れなかったけれど、大きなキーウィのシルエットが迎える入口から料金所までの道にも少し説明文や写真があったりした。