冠山を源流とする太田川は蛇行を繰り返して東進し、可部に至って南に流路を変える。
岡岷山『都志見往来諸勝図』寛政九*1の「河戸やな」の絵は、川が東進を終えるあたりに設けられた簗場を描いている。
舩次第に下りて河戸に至る、此所魚梁を造りて献上の鮎を捕らしむ、其構甚大なり、川を斜にたて切り真中に魚梁を設く、北の方川端に役所を建て鮎を製す、
『都志見往来日記・同諸勝図』広島市立中央図書館 1989
*1:広島市立図書館 - Webギャラリー - 都志見往来日記 http://www.library.city.hiroshima.jp/webgallery/tsushimi/index.html