環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

多家神社の狛犬

写真は参道入口の狛犬(獅子)。向かって右に建つ阿形。
台座の碑文に、文政八年に前田屋貞八が「狛犬一対を松崎神社*1に奉納」したのに始まり、その子孫によって修繕・移転・新規奉納が行われたことが記されている。
座っている円筒形の台座に、向かって左の狛犬の方には「奉」、写真の狛犬の方には「献」の字が刻まれている。

*1:八幡宮側は境内社の一つ、たけい社(「たけの社」とも)こそ多家神だと主張したが、結局明治七年両者の中間にあたる誰曾の森に多家神社が創建され、両者は合祀され、廃社となった」『日本歴史地名大系35広島県の地名』