資料館には中根金作の遺作の庭園があり、その内の中庭には竹と石が配されている。
見る位置によっては江馬細香の「墨竹図*1」に似ていなくもなく、平成七年の資料館案内の写真と比べると随分竹が伸びて密に茂っている。「蒼龍石に傍って蟠る」といった風情。
江馬細香は墨竹を得意としたということで、同展示では「春樹暮雲巻*2」に「竹石図」もある。
豊後の田能村竹田は尾道の橋下竹下のために「晴窓小娯帖*3」を描き、山陽は文政七年叔父春風を訪れ「過竹原謁春風翁詩」で「林飲重敲大阮扉」と詠み、春風を竹林の七賢になずらえる。