環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「新町」による拡張

細かく言えば*1、「牛田新町」の北半が旧新山村と旧戸坂村の一部で、南半が旧牛田村の一部となる。古くからある寺社に浅野家の別荘地や墓地の周辺に住宅団地・学校・浄水場などが新たに開発されて「新町」。
広島市での「○○新町」は、「境界」と「埋立地」に大別できる。
「牛田新町」が前者にあたる。一見すると「分割地名」であるが、隣接する地域の一部を含めて「新町」が作られるので、分割と同時に若干の拡張でもある。
「戸坂新町」は戸坂町の隣の中山町の一部を含む。逆に「中山新町」は戸坂町の一部を含む。
同様に「古江新町」は「庚午」と「草津」を含み、「草津新町」は「庚午」と「古江」を含む。
仁保新町」の場合、元は東雲町の一部で、南に接する「仁保」が拡張した格好となる。
後者の例。三角州の南方は埋め立てによって範囲を広げるため二つの地名が接することもない。新たに地名を作るか*2、既存の町名を拡張する。「新町」や「沖」が主に使われる。
「観音新町」は広島西飛行場三菱重工などがあり、観音町・西観音町・東観音町・観音本町・南観音町・南観音を合わせた範囲より広い。「矢野新町」と「吉島新町」が同様に埋立地としては比較的新しい範囲を指す。

参考

*1:前々項参照

*2:「扇」や「出島」「商工センター」など