環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

江波線

江波皿山の麓に広島電鉄江波車庫はあって、そこから電停が江波・舟入南町舟入川口町舟入幸町舟入本町舟入町と続き、土橋で本線に合流する。
戦前の江波・舟入は、射撃演習場があるくらいで市電も延びていなかった。
昭和2年発刊の広島商業会議所の『大広島の建設』で、6線の新設が要求された。

    • イ、横川線を延長して江波に至る線
    • ロ、山口町から竹屋町を経て御幸橋に至る線
    • ハ、的場町から段原町に出て鷹野橋に合する線
    • ニ、己斐から観音橋・住吉橋・鷹野橋を経て段原に至る線
    • ホ、横川から白島を経て広島駅に至る線
    • ヘ、猿猴橋から尾長町を経て府中村に至る線

大半は実現せず、上記のイが江波線になるものの敗戦まぎわのこと。
昭和15年、海面埋め立てを開始。昭和19年三菱重工業が同地で事業を開始。という要求があって、

昭和19年 6月20日 舟入本町舟入南町間単線運転開始
昭和20年 3月7日 舟入本町舟入南町間を複線化
同年 8月6日 江波付近で運行中の車両5台大破・2台中破
昭和22年 11月1日 江波〜土橋間復旧運転開始
昭和29年 1月7日 舟入南町〜江波間300m複線運転開始

となる。

参考