環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

筆祭り

筆塚は昭和四十年建立で、筆祭りの始まりはさらに前、昭和十年に遡る。
前項の幟に「三筆」とあるのは筆祭りの目的とする所のひとつ。

日本三筆の一人とされ、また自ら筆を造られたという嵯峨天皇をしのび、あわせて熊野町製筆の元祖とされる井上治平・音丸常太の二氏の功労を感謝する意をこめて行われることになった。また、同時に、毛筆業業者たちの毛筆製造に対する精神を氏神の前で祈念する気持ちも込められている。
『安芸熊野町史 通史編』


祭りの時は榊山神社の参道に一万本の筆が吊り下げられる。