環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「宮島の魅力」6:砂防庭園

展示と共にVTR「厳島の防災を考える」も流れていた。たしか。
高潮や土石流など、何度も風水害にあってきて、最近だと登山道の「大聖院ルート」が不通になってそれの復旧があったりした。*1
ことに昭和20年の枕崎台風による被害が甚大で、18000立方メートルもの土砂が流れてきた。*2
紅葉谷公園の奥まった所に説明板があり、

(略)
この災害に関連した一連の工事は、史跡名勝地の現状を継承し、しかも再びこのような災害を受けないような工法で砂防課が昭和23年から3か年計画で進め、施工に当たっては現地の材料を使い、樹木は切らず、コンクリート面は目にふれないようにするなど特に自然景観との調和に重点をおき、文部省の文化財専門家や東京大学名誉教授丹羽鼎三先生の指導を受けて造園風の渓流工事として完成したものです。
(略)
平成8年3月

という復旧工事があって、上の写真のような景観が造られた。
関連して展示されていたのは「宮島紅葉谷川庭園砂防計画絵図」(昭和23年)など。