環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

「大野」の「野」

その大野神社の石鳥居は昭和三年の建立。
扁額のどの字も黒々していて、軽快な動きで心地良い。
「野」の部分は現行の形とすこし違って、「田」「予」「土」の順に書かれた崩し字。
google:野 異体字で検索したりすると大体は「埜」のことを言っていたりするものの、
こちらのブログの記事に見える看板の「野」の字がこれにあたる。

「野(の)」は山裾の緩傾斜地に名付けられる語。
この「大野」と「中河内」は水越山の南麓。

太田川を挟んで対岸下手、川の湾曲部には「宮野」。
周りの集落と比べて「大野」が大きいわけでもないが、奥行きはあるほう。それか「小野」の転じたものか。