環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

外宮橋

地御前社 地御前村にあり、本殿神六座、客殿五座、祭る神、厳島に同じ、厳島外宮と稱す、社は山を負ひ、海に臨み、厳島と相去る三十六町にして、海を隔て相對す、此社、地かたに在るを以て、地御前と稱す、
藝藩通志』巻五十三

同書巻五十一の村里の項目には「ぢのごぜん」と振り仮名があり、村の地勢を「山を負ひ、海に面す、谷々に田畝を敷き、各澗水あれど、水手乏しく、時に旱を患ふ」と記す。

地御前神社の南隣に流れているのは「有府川*1」で、赤い塗装の「外宮橋」が架かっている。読みは「げぐうばし」となっている。
地形図(電子国土)を見ると、

今はもう住宅団地になっている丘陵の、標高50m附近に池*2があり、そこから東へ1km弱の谷間を通って海にいたる。

*1:ありふがわ

*2:藝藩通志』の絵図に「木上山」「木上池」とある