2009-07-21 滑滝 地名 風物 最寄りのバス停としては「岩滝」で、そこから川に沿って道を上ると、 川と道路が切り立った岩に挟まれる。 『国郡志御用につき下調べ書出帳』に、 滑滝 長弐丁左右岩石側立都而*1谷底ハ一面ニ大石敷並シ如ク 水其上ヲ走シ或ハ右石ニ当リ水如霧*2砕散リ 其風景美シク古今賞美仕*3滝川ニ御座候 昔西行法師此滝ヲ見テ歌ヲ詠レシ由*4申伝候 山ノ上ニ 水や氷ヲ 結フラン 浪ノ綾ナス 滝ノ白糸 と描写される*5。 その資料をもとに『藝藩通志』では、 滑瀧 綾谷村にあり、左右岩聳え、各底一面の石にして、最奇観たり、土人、西行の讀しとて、一首の和歌を傳ふ、 と編集される。 *1:すべて *2:霧の如く *3:賞美つかまつる *4:よまれしよし *5:適宜改行とスペースと読みを加えた