環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

不動坂しるべ石

駐車場と展望台の間の車道と並行して登山道「不動坂」がある。途中で「観音坂」と合流する。
麓の福王寺口を少し登ったところを起点として、山上の仁王門まで「廿四丁」「廿三丁」・・と、しるべ石が設置されている。てっぺんが平らなので石が乗りやすい。

石柱には施主の住所氏名と「諸法空相不生不滅」「遠離一切顛倒夢想」などの経文が刻まれている。寄進者の住所は「石見屋町」「江波町」「大柿町」など芸南各地に及ぶ。
昭和7年*1に白石研三氏が私財を投じて栗材の標柱*2を設置したのを始まりとする。
昭和26年*3に当時の住職によって石柱に切り替わるとともに、「観音坂」と「阿弥陀坂」にもしるべ石が設置された。

参考

下野岩太『郷土史話第九集 白石研三先生』1984

*1:1932年

*2:起点は石柱

*3:1951年