環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

土居屋敷跡


観音寺跡から根の谷川をはさんで南にある、県史跡の土居屋敷跡。
指定は昭和45年1月30日で、説明板が昭和52年3月1日の設置となる。当時は「広島市可部町大字下町屋字土居」と表示される。現在の安佐北区三入南一丁目。

屋敷跡の広さは約20アールと推定されるが、現在は、わずかにL字型に残る石垣にその跡をとどめる。なお、正面中央付近の「切りかけ」は門跡と考えられている。

とあるように、小ぶりな石の集まる南の角地に説明板があり、そこから石垣の列が延びる。石垣の下は畠で、北隣には変電所。

壇の奥は駐車場で、背後に高松山が聳える。山頂の城跡へ至るルートもある。

県史跡「熊谷氏の遺跡」の一部で、広島市文化財団のサイトから「熊谷氏の遺跡」の全体と、「県史跡 土居屋敷(どいやしき)跡」の略測図などを見ることができる。