環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

志路原

橋名板を見ると、「しじはらかわ」であったり、


「しじわらがわ」であったり。前出のように「しちはら」もあったろうし、「シヂハラ」*1もある。発音のことだったり仮名遣いのことっだったり。

大正10年の『廣島縣史』は原村の大字「志路原」について、「志路原は、厳島文書に、志道原に作る、志は石の急呼なり」と、その語源を示す。それに続いて「石は、上・下もと一村、文亀四年の薬師堂棟札には、石之郷とあり。」とあるので、「志」が「石」の縮まったものであれば志路原川上流一帯の特徴が「石」にまとまる。「海応寺」*2はそれらよりはるかに新しい地名として登場する。