文政七年に建てられた回国供養塔で、幅広の面の中央に「奉納大乗妙典日本回國」とある。
その台石となっているのが石棺の蓋石として使われていたもの。貞丸1号古墳に残る石棺とは寸法が合わないので、2号古墳やそれ以外の石室から持ち出されたものと推測されている。
蓋石以外にも、
組立式石棺の側石は50mばかり上の共同墓地の端に地藏さんの屋根と台石に使い大日堂の沓石に使用されていたものは現在は回國記念碑のそばに寄せられている。
『沼田本郷風土記の里』本郷町観光協会.1989
といった石棺の転用がある。