西方寺の本堂よりすこし高い位置に普明閣は建っていて、麓から見上げると、幾面もの石垣を縫って参道が延びる。
北側の階段から観音の正面に上がる。「土足禁止」。
右手には賀茂川の向かいの朝日山、左手には竹原の港湾。
『藝藩通志』巻八十一「寺院」に紹介されている。
西方寺 普朗*1閣附○浄土宗下同 下市村、寺山の麓にあり、引接山と號す、古は、田中町にありて、禅宗なり、慶長十五年、災に遭ひ、翌年、今の地、玅*2法寺の跡に移す、僧源勝、改宗す、寺内高き處に、觀音堂あり、普明閣と號す、登覽の詩版あり、此觀音堂は、唐作にて、平重盛、護身佛なりしといひ傳ふ、
