明治四年の碑の後ろには、昭和47年建立の「呉都市計画豊栄新開土地区画整理事業完成記念碑」がある。
背面の碑文は
豊穰な美田として私達祖先の干拓した豊栄新開は、昭和三十年九月第二十二号台風により一瞬にして荒廃に帰し、
から始まり、昭和36年の土地区画整理組合の結成、翌年呉市を施行主体とする事業が認可、昭和38年から47年にかけて工事が行われたと記されている。竣工の翌年から「阿賀南」が始まる。
それまでもたびたび風水害に遭ってきた干拓地に、昭和30年9月30日と10月4日の台風は、特に大きな被害をもたらした。
デジタル台風:台風195522号 (LOUISE) - 総合情報(気圧・経路図)
デジタル台風:台風195523号 (MARGE) - 総合情報(気圧・経路図)
堤防の修築に加え、阿賀北の団地造成による土砂を用いて埋立が進み、水田の広がる平野から学校の集中する住宅地に変わっていく(昭和39年に呉高専設立)。