環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

九品寺の地蔵堂

九品寺地蔵堂は若宮・荒神と並んで東を向いている。北側側面には消防器具。
手前の道路に面して説明板があり、市の重要文化財「木造地蔵菩薩立像」が紹介されている。

指定されたのが昭和50年*1可部町編入の三年後のこと。現在の説明板は平成12年*2に更新された物。地蔵菩薩としては大きいもので、製作年代は江戸初期とあり、この像については、
かべの町かど・メインメニュー かべの町かど・メインメニュー かべの町かど・メインメニュー
の、「九品寺の地藏さん」にも解説されている。高さ173cmとあり、昭和60年に京都で修理を受けている。

堂宇については、天明六年に浜田藩の三沢五良右エ門の希望をきっかけに瓦葺きに再建したとされる。

本尊弘法大師ノ御作ノ由御尺八尺余(略)大坂表浜田御留守居三沢五良右エ門ト申御方異変蒙リ候由ニ而当再建被成度旨ニ付当村ノ者共諸方勧化仕荘厳仕瓦葺ニ再建仕候

九品寺村「国郡志御用につき下調べ書出帳」

大寺だったとされる昔にまで遡らないかもしれない本尊であるにしても、当時の小規模な建物には不釣り合いな立派な仏像であると感じたのだろう。石見への街道が近いため、よその人の評判にもなりやすい。

*1:1975年

*2:2000年