環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

ことひら・こんぴら

川内三丁目の例。前項では間違えて「琴平神社」と書いてしまったけれども、正しくは(もしくは現地の表記では)「琴毘羅」。
ただし、社号碑では「琴毘羅神社」で、石鳥居扁額では「琴毘羅社」。同じといえば同じか。

他の例を見ると、海田町上市の瀬野川に面したところに「金刀比羅宮」がある。

既出の所では、呉市の「金毘羅山」*1や可部の鉄燈籠「金比羅*2がある。
『石仏石神等民間信仰調査報告』(広島市歴史科学教育事業団.1991)には、広島市内(当時)の「こんぴらさん」が20カ所載っている。「金比羅大権現」「事比良神社」「金比良神社」など、その一種類の表記が絶対というわけではないにせよ、それぞれの場所によってよく書かれる表記に違いがあらわれる。
上に見たような石造物の刻字が特定の表記の定着を後押しする。