環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

三之瀬の常夜燈

その、鞆の常夜燈を模したものが下蒲刈島の「蒲刈島御番所跡」*1にある。昭和52年の設置。


波止の突端左右に木製の常夜燈が置かれ、波止の奥に御番所が置かれた。(現在の蘭島閣美術館の位置)
遺跡案内 常夜燈 : 蘭島文化振興財団 公式ホームページ 遺跡案内 常夜燈 : 蘭島文化振興財団 公式ホームページ 遺跡案内 常夜燈 : 蘭島文化振興財団 公式ホームページ
文化12年の『蒲刈志*2では、

此所石堤*3ヲ海中ニ築出*4シ常夜灯アリ、此即チ暗夜霧夜等遠方通船ノ者ヲシテ湊ヲ知ラシメンガ為也

と、「三之瀬町」*5の諸施設の説明として触れられているほか、「蒲刈八景」*6の一つに「常灯晴嵐」を挙げている。

天開海面若銀盤
雨後軽嵐画翠瀾
常夜灯台危岸上
毎朝光景一般々

雲竹

現在の堤防突端にも石灯籠型の灯台が光を放っている。

*1:当時は上島下島を総称して「蒲刈島」と呼称

*2:下蒲刈町史』

*3:イシドテ

*4:ツキダシ

*5:巻之一

*6:蒲刈志附録勝地」