環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

賽神社境内の記念碑

安佐南区長束。
可部線安芸長束駅下祇園駅の中間あたりに「賽神踏切」があり、その西に長束神社の末社「賽神社」が鎮座している。

その境内にある「記念碑」を見ると、前項と同じように「念」の字の「ラ」部分は「二」の形をとっている。碑の全体をみると直線的とか均一というふうではなく勢い余っている感じを受ける。側面の細さも気にしない「地」の跳ねっぷりが、はてなハイク
を思い出させますな(はてなハイクが当然知られているかのような振る舞い)。
側面にはそれぞれ「共同地 市場組」「昭和十一年三月購入」とある。当時は安佐郡長束村で、村内の地区「市場組」の財産となった記念ということで、裏面には人名がずらりと並んでいる。
小字名「市場」は、現在も「上市場」「下市場」の町内会名に使われたりする。

賽神社が現在地に移ったのは戦後のこと、と『石仏石神等民間信仰調査報告』*1の43頁にある。

*1:広島市歴史科学教育事業団.1991