環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

畑賀川の砂走橋

先日、
紙屋町シャレオ 古本まつり 紙屋町シャレオ 古本まつり
で『海田町史 通史編』と『海田町史 資料編』を買いまして、
海田町メールマガジン第130号(平成24年1月15日) > 海田町 海田町メールマガジン第130号(平成24年1月15日) > 海田町
によると、図書館や公民館などで販売しているらしく*1、各定価2500円。今回それより安く買えてお買い得。


その『資料編』のほうに、「第三章 近世の資料 第十節 家・学芸」として二編の紀行文から海田に関係する部分が抜粋されている。『蜀山人全集』から「小春紀行」、『日本庶民生活史料集成』から「筑紫紀行」。
どちらも海田市から街道を東へ向かう行程で、畑賀川を渡るあたりは

  • 「二十丁あまり*2行けば小川あり、土橋より渡れば中野村」(筑紫紀行)
  • 「田間をゆきて土橋をわたれば、人家少しあり」(小春紀行)

と描写される。奥海田村の『文化度国郡志』にある「土橋六ケ所」の筆頭の「往還筋砂走橋 壱ヶ所 長拾四間 幅弐間」にあたる。


現在の砂走橋は県道274号の車道で、隣に歩道橋が別途設けられている。東詰めに保存されている親柱は大正七年のもの。

*1:これ以降のバックナンバーには記述なし

*2:海田市と奥海田村の境から