環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

大西地区の尾根

地蔵堂のあるほうから大元方面への道は、切通しによってショートカットされている。

紅葉谷川の河口に向かって伸びる尾根「経ノ尾」が寸断された格好で、経塚のある先端部分はまるで単独の山のように残っている。

道路の両側が急傾斜なのはもちろん、尾根の東側も急傾斜地崩壊危険区域とされ、説明図には緑で急傾斜地が示される。その麓に桃色で「誘発助長区域」、その周囲に黄色で「被害想定区域」がある。ここに限らず山のへりの急傾斜地はたいてい崩壊の場合の被害が想定される。

黄色い区域の外には歴史民俗資料館が位置するけれど、説明図上では「民族資料館」という、ありがち誤字になっている。総じてこの看板はありふれた内容であるということになるか。
変なもの、特殊なものばかり記録に留めるのでなく、ありふれたもの、普通のものもひっくるめて、とはいえ機械的に網羅しようとするのでもなく、いかに場当たり的に面白がれるか、ということがまぁ、日々心に留めておきたいところ。