環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

松原ふれあい広場

平成19年発行のみよし街並み歴史散歩 (三次・十日市・八次・酒屋編)に「大正町と松原稲荷」という項があり*1、現在「松原稲荷通り」と呼ばれている道の一帯が花街・歓楽街として賑わっていた「大正町」時代のことが書かれている。


現在の松原稲荷の東隣は「松原ふれあい広場」となっていて、屋根付きのベンチや一本の木があるのみ。



鳥居の連なる細い道の入口には、昭和初期の手水鉢と平成6年の賽銭箱が、やはりその道幅の範囲内で左右に置かれている。同書に「数年前までは家と家の間の細い路地に鳥居が並んでいたのです」とある。そのことの名残がちぐはぐな地面をつくっている。*2

*1:p27

*2:以上、平成21年の写真