環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

抱岩の道

鳴の対岸では県道の上にも下にも岩場が広がる急斜面。


可部方面に向けて立っている看板に「抱岩地蔵」とある。
だきわ地蔵 : かべの町かど だきわ地蔵 : かべの町かど だきわ地蔵 : かべの町かど
のページ*1によると、寛保三年に川沿いの道が開かれて以来の地蔵で、現在地の前にはさらに高い所に位置していた。


今井田柳瀬村の『国郡志御用につき下調べ書出帳』には地蔵の記載は無いが、「村内小名」に「抱岩」が見える。

一、里程 八幡社ヨリ
四日市村  ニ拾七丁  小山越
大毛寺村  拾八丁  同

村の中心地(今井田の八幡社)と隣村との里程については「小山越」(神宮寺峠)のルートを通るとある。川沿いの道より峠を越える道のほうが頻繁に使われていた時代。

*1:下野岩太『かべの町かど』中国新聞ファミリー可部 所収