環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

宇品の神田神社

宇品御幸4丁目の神田神社は、明治前期まで牛田村の神田に鎮座していた。

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 明治二十二年(一八八九)神領地は旧陸軍省の用地となり、神田神社は当時千田貞暁が埋立てた新開地である宇品へ移転した。宇品の住民は神田神社の奉遷を心から祝って最初に出来た道路に神田通りと名付け、以後春日通り、住吉通り、八幡通りと神社にちなんだ名を付けた。
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と、神田神社鎮座五〇〇年記念(平成15年)の石碑に文亀5年に始まる由緒が刻まれている。現在地での造営は昭和6年で、昭和60年に火災に遭っているけれども、参道脇には「寛政元己酉年」*1の石灯籠もある。

*1:西暦1789年