環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

左右対称のなかの「義」

可部護国神社注連柱の「義」は現在も一般的な「羊」+「我」の形。境内に移されている従軍者名碑にある「義勇奉公」の場合、下の部分が「豕」のような形で連綿する*1

福山城公園の備後護国神社には「義勇奉公」「威烈光華」の語句を刻んだ注連柱がある。明治31年に「積舊福山藩主粢盛金建之」とのこと。「奉」や「華」がほぼ左右対称で、他の字にも左右の要素を対応させる強い中心軸がある。



そんな中で「義」や「光」などは左右対称にしようと思えばできる要素だけれど、敢えて左右の違いが強調される。「我」の左は「禾」に、「光」の足は払いとハネの終端があらわれる。

*1:可部町史』か何かに載っている