同じく『物語・松笠観音寺』に「下小田道教地蔵堂」の章があり、地蔵堂の周りの石造物ならびに観音寺への参道にある「丁石」について考察されている。
地蔵堂入口の立て札には「ハイキングコース案内板」とあって、観音寺よりさらに上の松笠山山頂への登山道を示している。観音寺を通ることには変わりない。
観音寺境内までの十丁の参道に区切りの石が立っていて、彫り深く「一丁」とある石と、それより小振りな石地蔵が並んでいる*1。光背部分に丁数が刻んであるが読み取りにくい。
同書では慶応3年奉納の丁石よりも前から丁石としての石地蔵が据えられていたのだろうと推測している。
道教地蔵の名は、本来は、松笠観音寺に至るまでの参道の一丁ごとに祀られた石地蔵全体を指していたのであろう
p181
*1:場所によっては観音寺境内に移っていたり