環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

巨樹群の名残

松笠観音寺の所在地は、昭和59年の表示でいうと「安佐北区高陽町小田字岩坪」。その年、境内に立つ杉・檜・犬槙・?・木斛の巨樹群が市の天然記念物に指定されたが、平成3年の台風でスギとイヌマキが倒れた。

『物語・松笠観音寺』の「松笠観音寺の緑」の章に、倒れた「観音大杉」の幹と根の写真がある。指定以前に伐採された「観音大松」(樹高18間)の往時の写真、さらには昭和8年の『口田村史』が「大杉」や「和尚松」が失われたことを惜しむ記述が引用される。