環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

大檀主の像


明星院境内の「八木新兵衛翁像」は仁王像と寺号碑と縁起碑とともに門前を向いて並んでいる。翁像の目の前は駐車場。


台座に説明されているのは、廃仏毀釈で衰微していた寺が「明治三十五年より大正二年に至る十二年間に亘り、篤信の大願主新兵衛翁が巨萬の私財を投じて諸堂宇を建立」して大伽藍となったことが讃えられ、しかしそれら多くの「建造物・仏像・仏具・什宝物」が原爆で失われたことが惜しまれている。末尾の枠内には「本堂」「不動堂」「赤穂義士堂」「仁王門」など、「八木新兵衛翁寄進の諸堂宇」が列挙されている。


原爆での被害の記述は隣の「明星院縁起」に「仁王門・赤穂義士堂の倒壊をのぞき全ての諸堂宇は悉く灰燼に帰しました」とある。赤穂義士像は現存し、本堂内陣に安置してある。
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