環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

池のほとりの療養所

家にたどり着くまでに一時間以上かかった。道中はよく覚えていない。家で
死にたいという思いだけが頭を巡った。最近になるまで、病院近くに大きな池があることも知らなかったという。周囲の景色を見る余裕などなかったのだろう。
満身これ学究―古筆学の創始者、小松茂美の闘い』p25

新たに寺家駅(仮)が近くにできる医療センターは、西条町の西の端のあたり。


病棟の東に山林が控え、西に大沢田池が水を湛える。『藝藩通志』の寺家村絵図では「大蔵田」との表記。