環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

脇の参道の手すり

天満宮の表の階段は西へ曲がりながら南北に通じる。
駅に近い脇の参道は、随身門の奥で別れる道。


その階段の脇の斜面は、崩壊防止の工事ではなく石垣によって固められている。
石造りの手すりと、さらに出されたステンレスの手すりが世代の積み重なりを表す。
「昭和七年五月九日」は小書きに三行に分かれ、その下に」結婚五拾年記念」の字が密着して中心にある。明治以前に生まれたであろう人が、明治の前期に結婚して大正昭和と過ごしたという歳月が遡れる。