環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

堤平神社の石

石公園南西の堤防内側に鎮座しているのが「堤平神社」で、南東の川沿いから現在地に写ったのが昭和29年。しばしば洪水に襲われた太田川沿いに、現在の規模の高い堤防が設けられる。
『ふるさとの今昔(東野・中筋・東原)』(東野公民館.2001)には神社移転工事の写真があり、「拝殿とその後ろの斎殿をそのままの形で基礎から持ち上げた」*1様子が見られる。


そういうことで、境内に多く見られる戦前以前の石造物も、もとからそこに設置されたわけではないけれども、極端に向きや配置が変わっているわけでもなさそう。



主に昭和10年・11年(「皇紀二千五百九十六年」の鳥居と狛犬)・12年奉納の石造物によって現状が整ったことになり、さらに古いものでは天保期(十?年)の石灯籠が残る。

昭和12年のものよりはくびれが小さい。

*1:p44