環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

三箇条または七箇条以上

天然の外堀こと本川は桜並木の堤防なので花見の時期に賑わう。 昨年の花見時期には「緊急要請」の立て看板が方々にあって、特殊な年となったことを実感させた。とはいえ広島は比較的日常に近かったか。 kanototori.hatenablog.jp 今年の内堀沿いにも同様の「…

外郭櫓跡

川のほとりの案内板には、昭和58年に護岸工事が完成したとある。 その工事の過程で発掘調査が行われ、昭和54年に外郭櫓跡が確認されている。比較的新しい説明板のあるあたり、空鞘橋の下手に南から4番目の櫓があった。

環境護岸の段

案内板のある位置からさらに南には、環境護岸の河川敷と、それと堤防を繋ぐ緩やかな斜面が広がる。 案内板左側の説明は基町環境護岸の概要と、本川を航行するリバークルーズの案内もある。現在では広島駅前や宮島にも行き交う複数の航路を持つが、ここでは平…

追加情報のリンク切れ

その「川のほとりの案内板」の下端に後から貼り付けられたのが「河川情報システムのご案内」。URL文字列の隣にQRコードもあるのでアクセスしやすい、 のだったが、携帯版の「川の防災情報」のページが案内されていたため、現在ではpc・スマートフォン向けの…

川のほとりの案内板

基町環境護岸に設置の大きな地図は、褪色剥落が目立ち、今となっては平成っぽさを感じさせるのかもしれない。 その案内板の示す広島市中心部の様子は、部分部分の描写を見れば現在との違いがあちこちに見られるとしても、主な案内対象が橋の名前のため変化は…

駅周辺の目標物

横断歩道の東側の脇に「広場周辺案内」がある。 kanototori.hatenablog.jp 過去の案内図と同じようなデザインではあるが、「駅周辺」ではなく「広場周辺」の案内図のため、北口は範囲に含まれていない。 ロータリー外に散在するバス乗り場の番号も目立つよう…

ロータリー出入口の長さ

横川駅南口のロータリーには「かよこバス」の展示や郵便ポスト、被爆状況の説明板などがある。 木は多いので公園のようではあるが周囲を車が行き交うのでくつろぐ場所にはなりにくい。 すぐ通りすぎるような小さな島を、ロータリーの車道入口と出口がつなが…

横川駅前横断歩道

横川駅南口に乗り入れる広電横川駅は1番と2番の乗り場がある。1番に到着した電車は反対側の扉を開けて降車となり、乗る人は1番の側から開くのを待つ。 ホームの突き当たりは柵で塞がれていて、目の前の横断歩道から入ってこないように、またはホームから横断…

狭まるホーム

同じく横川駅。 可部線の行き来する5番6番乗り場は駅の北口に近い方のホーム。 ホームの東端は線路の分岐に近いので狭くなっている。 停車位置の表示は4番を示す。4両編成の一番端、可部線のホームに必要な最低限の長さ。 平成8年施工のスレート屋根はホーム…

人の並ばないホーム

横川駅での山陽本線の乗降は、岩国方面が1番乗り場で、広島駅方面が3番乗り場で行われる。 3番で待つ人にとっては、反対側の2番は背後で最後尾。待合室も自販機も2番の点字ブロックに背を向ける。

ホームを二分

さらに奥には「三滝駅信通機器室」とある建屋がある。 ホームの幅の大半を占めていて、両端に点字ブロックとの間でわずかな幅がある。

三滝のホームの幅

三滝駅は島状ホーム。駅の入口から構内の踏切を渡って券売機や改札(読取機)を抜けるとベンチがある。 以前は両側のホームに向けて背中合わせに設置されていたベンチは、線路と平行な向きに位置を変えている。3つ並んだベンチの両側が少し狭い。

三滝参道踏切

三滝駅のすぐ南、太田川放水路を渡るために左にカーブしつつトンネルを抜ける。 そのトンネルの手前に「三滝参道」踏切がある。三滝駅から来る人にとっては参道としては通らない、あくまで参道に近い所にある踏切という意味になる。

道しるべが示す二方向

さらに踏切の目の前の三叉路。植え込みの中に立つ石の道しるべ。 左手、桜並木の坂に向けた矢印は「三瀧観音みち」を示し、右手、三滝駅沿いの道から丘の上に向かう道には「聖ヶ丘 親鸞聖人尊像道」を示す。現在は親鸞像は無く台座のみなのでこの道しるべは…

歩道の無い橋

三滝の踏切からすぐの所に架かる「みたきさくらばし」。 並木道に合わせて遊歩道のようなデザインの欄干。 でも歩道は分かれていないので狭い。

広くて安全に

桜並木の道は途中で北西に分かれ道がある。 「広くて安全に三滝駅に行けます」という言葉が矢印に乗って右手を指す案内図。 徒歩で行き来するには桜並木の坂でいいとしても、車が繁く通るにはやや狭い。 集会所やゴルフセンターのある団地沿いの道の方が余裕…

桜のある歩道

三滝観音バス停の少し先、三瀧寺への道しるべの立つところまで点々と桜並木が続く。 バス停降り場の近くの桜の木は、幹が倒れないよう両側から支えてある。 公園近くの木では、分かれた枝同士をワイヤーで引っ張って支えてある。

墓地の外の碑

三滝観音参道が車線中央を渓流で分たれる坂道。 その道の傍にひっそりと立つ記念碑は「藤原仁顕彰碑」。敗戦を受けて自決した大東塾の14人のうちの一人、比婆郡出身の藤原仁。昭和41年の影山正治の碑文と、平成7年の50年祭で共同遺書の碑が加わっている。

石混じりの舗装

管理棟の段を囲む壁にも失業対策事業の白い表示が残っている。 そこから墓園内に向かう車道(アスファルトではない舗装)の脇にも、同じ表示。文字は消えているけれど。渓流を跨ぐ橋の、コンクリートの欄干が昭和っぽい(時代の幅が広い)。

墓園の擁壁

「三滝墓園案内図」が墓園南端の入口にある。 階段状に区画が広がり、斜面に応じて様々な向きにある。車道の曲線と渓流の青い線で高低差が分かる。 急斜面を保護する擁壁は広島市の失業対策事業で造られたことが表示されている。 kanototori.hatenablog.jp

広島の西北

三鷹墓園から見下ろす景色は太田川放水路を挟んで西区の市街地。 さらに先には広島の中心部。 墓園の隅、三滝寺に向かう道の脇には原爆死没者の無縁場所がある。寺参りがてらに、或いは登山の行きがけに。

墓園の中央

三滝墓園は広島市営の墓地。丘陵上に造成されて階段状の区画が車道の上下を挟み込む。 曲がりくねった車道の中ほどの角に「墓園便所案内図」が立っている。下に降りると管理事務所、三滝寺方面に脇道を行くと便所がある。その辺りが便利な場所ということにな…

三教瞋恚の願掛け

三滝の少年自然の家と三滝寺の間は山なりに道が通じていて、途中は墓園の中を通り過ぎる。 見晴らしのいい車道を通るのは、地元の住民以外にも墓参り・寺参り・登山・ドライブなどなど老若男女いろいろ。道路脇に立てたれた看板に「ここにゴミを捨てた者には…

地蔵はご利益ごとに

大師堂隣の阿弥陀堂の周りには多数の地蔵像がグループを作っている。 十二干支・六地蔵・読み書きそろばん、願いの種類は中心と周縁を作らず、その時関わりのある特定の地蔵に注意が向く。別の時、別の場所で別の地蔵と別の関わり方をするのだろうから、風景…

薬師と十二神将の納まり方

同じく大聖院。 小さなお堂に薬師如来像とそれを取り巻く十二神将。十二支に当てはめられる。 絵であれば平面上の周囲に等間隔に十二神将が描かれるところ、立体の像のどの姿も見えるように配置されるとなると、背後にいる像は高い位置に、手前の像は低い位…

無限の観音

同じ壇上の、大師堂への階段の手前にはずらりと並ぶ祠堂「三十三変化観音」が見える。 解説文は「観音経に説かれる三十三身は、三十三種類の観音という意味ではなく、三十三とは無限を意味し」といい、「あらゆる者の苦難」を救う利益の見える化。さらに33と…

観音の凝縮

大師堂や摩尼殿よりも麓に近い壇に極楽観音堂があり、仏足石(撫でるタイプと踏むタイプ)がある。 仏足石にインドのお砂が埋めてあるのと同じように、その脇の「百観音お砂ふみ」も西国・坂東・秩父の観音霊場のお砂を(真言を唱えつつ)踏むことで妙力をい…

撫でられるレリーフ

その大師堂の向拝柱に「なで大師」が付いていた。 「お大師様をなでてご利益を頂いてください」と書かれているのでとくに顔の部分に艶がある。撫で牛と同じようであり身体以外の部分も意味を持つところが違う。

大聖院の大師

宮島の大聖院の奥に大師堂はあり、大きな字の「大師」の額が正面に見える。その直下には蝋燭と線香とおみくじの売り場があって、賽銭箱はその奥に。(写真は平成19年) お堂の裏手には「一願大師」と「稚児大師」がいて多くの絵馬に囲まれている。両者を案内…

両脇に真言

可部南の中屋観音堂はもと太田川河川敷近くにあり、洪水で流されやすい立地だったが、堤防工事により戦後現在地に移る。というような説明はIngressのポータル申請時に書いていた。 観音堂は正面に向拝のない形で、小さな敷地でも手前に空間がある。観音の真…